令和5年度 経済産業省
「衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」
における衛星データ無料利用事業者の公募

経済産業省では、『令和5年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(SERVISプロジェクト)のうち衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業』(以下、「衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」という)における衛星データ無料利用事業者を、以下の要領で公募します。本公募事業の事務局は、経済産業省から業務を委託した一般財団法人 日本宇宙フォーラムが担います。

お知らせ

  • 2023年11月24日 衛星データが追加されています

    11/20追加分
    ・【経産省事業】ASNARO-2_L1.5:ASNARO-2_L2.1:ASNARO-2_L1.1:計214シーン
    (北海道 札幌市6シーン、苫小牧市57シーン、小樽市6シーン、内浦湾16シーン、函館市27シーン:富山県57シーン:福井県45シーン)
    11/21追加分
    ・【経産省事業】ASNARO-2_L2.1:91シーン(北海道 苫小牧市41シーン:富山県8シーン:福井県42シーン)
    11/22追加分
    ・【経産省事業】ASNARO-2_L1.5:ASNARO-2_L2.1:計48シーン
    (北海道 小樽市2シーン、内浦湾6シーン、函館市12シーン:富山県28シーン)
    ・【経産省事業】izanami L1.1:izanami L1.3:計4シーン (北海道 佐呂間町2シーン、帯広市1シーン:福井県1シーン)
  • 2023年11月20日 衛星データが追加されています

    ・【経産省事業】STRIX_StripMap:5シーン(北海道 釧路市2シーン、旭川市2シーン:富山県1シーン)
    ・【経産省事業】izanami L1.1:izanami L1.2:izanami L1.3:44シーン
            (北海道 北見市10シーン、帯広市8シーン:福井県16シーン:長崎県10シーン)
  • 2023年11月10日 衛星データが追加されています

    ・【経産省事業】GRUS 44シーン(山口県 21シーン: 熊本県 23シーン)
    ・【経産省事業】izanami L1.1:32シーン
           (北海道 北見市 4シーン、帯広7シーン:福井県14シーン:長崎県7シーン)
  • 2023年11月2日 衛星データが追加されています

    ・【経産省事業】Worldview2/3:16シーン
     (北海道 帯広市3シーン、千歳市2シーン:山口県1シーン: 長崎県10シーン)
    ・【経産省事業】STRIX_StripMap:7シーン(富山県1シーン: 福井県2シーン: 熊本県4シーン)
    ・【経産省事業】GeoEye-1:2シーン(北海道 帯広市: 長崎県 各1シーン)
  • 2023年10月20日 衛星データが追加されています

    ・【経産省事業】STRIX_StripMap:4シーン(北海道 2シーン 釧路市、南富良野町: 福井県 2シーン)
    ・【経産省事業】GRUS:12シーン (山口県)
    ・【経産省事業】izanami L1.1:32シーン、izanami L1.2:16シーン、izanami L1.3:16シーン
              ( 北海道 16シーン 美幌平野:大分県 32シーン:鹿児島県 16シーン)
    ・【経産省事業】izanami L1.1:68シーン (北海道 36シーン 北見市、旭川市、帯広市、札幌市:
       富山県 4シーン: 福井県 16シーン: 大分県 8シーン: 熊本県 4シーン)

OBJECTIVE

本事業の目的

近年、小型衛星の打ち上げ機会の拡大等により、衛星データの質・量が抜本的に向上しつつあり、防災、インフラ維持管理、農林水産業、交通、物流、金融・保険等の様々な分野において、衛星データを活用した社会課題解決が期待されています。
 しかしながら、これまでに政府の衛星データプラットフォームに集約されている衛星データは、頻度・解像度・データ種別の各面で課題があり、特定地域のユーザーのニーズに十分に寄り添った形でのデータ提供が進んできませんでした。
 こうした状況を解決するため、本事業では、経済産業省が地方公共団体・企業・団体からのニーズ情報の提供を踏まえ選定した地域において、当該地域等が抱える課題の解決に必要となる様々な商用衛星データを追加的に調達し、衛星データ以外の地理空間データも充実させた上で、衛星データ等を活用した課題解決のためのソリューション開発実証を集中的に行います。

BUSINESS

事業内容

本公募では、衛星データを活用した様々な産業の生産性向上にコミットする複数の地域において、ソリューション開発に必要な衛星データを課題・テーマを絞り一括調達したものを、衛星データプラットフォーム「Tellus」上で無料で利用することができる事業者を募集します。詳細は「公募要領」を参照の上、必要書類をご提出ください。

公募期間

  • 第1回

    募集開始日:令和5年5月8日(月)
    締切日:令和5年5月22日(月)13:00必着

  • 第2回

    募集開始日:令和5年8月1日(火)
    締切日:令和5年8月21日(月)13:00必着

DATA

提供するTellusのデータ

本事業では、衛星データプラットフォーム「Tellus」上で以下の衛星のアーカイブデータを無料で提供します。採択された事業者にはTellus QGIS(※)のアカウントが発行され、一定期間、Tellus QGIS上で提供された衛星データを解析することができるようにします。アクセスするためのPCやインターネット環境等の機器・通信環境はご自身でご用意ください。なお、提供するデータは変更になる可能性がある他、事業期間中に衛星データ種類が追加される可能性があります。
(※)QGISは、地理情報システムの閲覧、編集、分析機能を有するクロスプラットフォームのオープンソースソフトウェア・GISソフトです。Tellus QGISは、Tellus上で動作するクラウドのQGISになります。

データ提供を予定している
衛星データ

光学衛星

  • 1.アクセルスペース「GRUS」
  • 2.Maxar「WorldView/GeoEye」シリーズ
  • 3.Airbus「Pleiades」シリーズ
  • 4.Airbus「SPOT」シリーズ

SAR衛星

  • 5.JAXA「ALOS-2」
  • 6.Synspective「StriX」シリーズ
  • 7.QPS研究所「イザナミ他QPS-SAR」
  • 8.JEOSS「ASNARO-2」

その他、Tellusに搭載されている各種データをご利用いただけます。データの内容については、Tellus Satellite Data TravelerおよびTellus Marketよりご確認いただけます。

Tellus Satellite Data Traveler

https://www.tellusxdp.com/traveler/

Tellus Market

https://www.tellusxdp.com/market/

ご利用にあたり、Tellusのユーザー登録が必要となります。また、データの利用についてはデータごとの利用ポリシーをご確認ください。

衛星データの撮像地域

北海道、富山県、福井県、山口県、九州地方(熊本県、福岡県、大分県、鹿児島県、佐賀県、長崎県)

2022年度にTellusに搭載した
衛星データ

2022年度に以下の地域に衛星データを搭載しており、同地域において、いずれかの衛星データに本事業開始当初からアクセスすることが可能となっています。濃い青の四角形が衛星データ搭載範囲になります。(全ての種類の衛星データが搭載されているわけではないことにご留意ください。)

  • 北海道

    2022年度にTellusに搭載した衛星データ【北海道】
  • 富山県・福井県

    2022年度にTellusに搭載した衛星データ【富山県・福井県】
  • 山口県

    2022年度にTellusに搭載した衛星データ【山口県】
  • 九州地方

    2022年度にTellusに搭載した衛星データ【九州地方】

EXAMPLE

過去の事例

事例01農業

事例02森林管理

  • 森林のカーボンクレジット算定を目的とした、時系列衛星データと、森林生態系多様性基礎調査を用いた林相区分と樹種の特定
  • 光学衛星とAIによる樹冠検出サービスの開発
  • 国内樹木伐採情報の可視化と連携した、輸出材木管理システムの構築
  • 衛星データを用いた山口県宇部市の竹林分布の抽出
  • 衛星データによる竹林探索
  • 国有林、市有林などにおけるカラマツ、トドマツ等の樹種判別、資源量及び各個体の材質推定による植生調査業務の効率化

事例03海洋・漁業

  • 有明海・八代海を実証地域とした赤潮発生モデルの作成ならびに赤潮予測・防止・把握および環境保全に関する利用実証
  • 広島における衛星データを用いた牡蠣筏自動検出による船舶航行に関わる安全管理と牡蠣の生産管理
  • 秋サケ定置網漁業被害抑制を目的とした北海道十勝地方における漂着流木の把握申請
  • 沖合サーモン養殖への衛星データ利活用と「国際水産海洋都市構想」まちづくり推進支援
  • 北海道沿岸地域の衛生データ活用による漁業活性化の模索
  • 衛星データによる海面水温情報と定期船による実測表層水温の関連性検証とそれを元にした衛星データによる実測水温の推定

事例04河川管理

  • 国土交通省発注の河川工事における安全管理と仕事の効率化を目的とした広範囲の現場状況把握
  • SAR 画像を用いた河川水表面積の観測技術の開発

事例05エネルギー

  • 再生可能エネルギー情報提供システム(REPOS)における航空画像・衛星画像を基にしたAI分析による太陽光の導入状況
  • 衛星データを用いた太陽光パネルの全量把握に関するアルゴリズムの開発
  • マイクロ水力発電適地発掘への衛星データの適用
  • 衛星データを活用した水力土木設備等の維持管理効率化検討

事例06交通・経済活動

  • SAR衛星データとAIによる次世代モビリティサービスの実現性検証(渋滞や駐車場空き状況の検出)
  • マルチ光学衛星データによる車両検出および人流データを用いた商業・観光施設における企業エリアマーケティング活動(需要予測・競合分析等)への応用および質・価値向上
  • 衛星データ・人流データ活用による全国の道の駅における時系列での駐車場利用率(駐車需給バランス)の推定、および駐車場キャパシティ見直しの示唆
  • 衛星データを用いた道路状況の可視化およびレーンレベル渋滞の情報配信ビジネス

事例07都市計画・管理

  • 衛星画像を活用した道路区線劣化度AI分析
  • 土地利用の現況把握と付加価値情報提供サービス
  • 高分解能光学衛星画像とAIによる固定資産異動調査効率化
  • SAR衛星データを活用した重機検出による電力インフラの維持管理効率化
  • 降雪地域での路面状況の監視によるロードヒーティングのエネルギー効率化
  • 画像認識技術を活用した衛星SAR画像に対する建物検出の実現性検証

事例08防災・災害対応

  • 小規模ため池の状況把握
  • SAR画像を用いたため池の水位モニタリング
  • SAR衛星と地上データを使った高性能AIによる浸水域解析API
  • 干渉SAR による土砂動態の抽出と発生要因の分析による新たな土砂災害リスク算出手法の開発及び3D-WebGIS を活用した土砂災害リスクの可視化
  • 人工衛星を用いた災害時の避難誘導の実証
  • 道路防災事業等での活用を想定したALOS-3による土地利用判読ツール

事例09その他

  • コンステレーション・小型衛星対応「自動 雲検出・影検出AIアプリケーション」
  • 農林・防災行政に於ける一次スクリーニング為の衛星データ解析技術研究
  • 地方自治体の行政に密着した課題解決ソリューション
  • 衛星データのメディア利用推進
  • SAR衛星画像による高反射構造物と衛星マーカーとの比較
  • 衛星画像データの活用×ケミカルテクノロジー
  • 先進的衛星画像データの用途拡大に向けた超解像度技術およびカラー化技術の実証
  • 複数衛星画像併用による時間分解能と広域観測性の向上

FAQ

よくある質問

衛星データの対象地域について

  • 利用できる衛星データの対象地域の範囲をもう少し詳しく教えてください。
    北海道、富山県、福井県、山口県、九州地方(熊本県、福岡県、大分県、鹿児島県、佐賀県、長崎県)の10道県であれば、離島を除き、どの地域も対象地域になります。

知的財産権について

  • 公募要領の「4.応募資格」「(3)知的財産権」及び同意書の【知的財産権について】に「衛星データのライセンスは経済産業省がエンドユーザとして登録されていますので、衛星データのライセンス規定を順守下さい。本事業では、既に応募者が応募の段階で所有しているアイデア以外、本事業で発生した知的財産権は一切保有できないものとします。無料で利用できる衛星データから派生したデータや情報を直接使っての商業活動は一切できません。」とありますが、ここでいう知的財産権の範囲について具体的に教えてください。
    「公募要領」及び「同意書」の知的財産権に関する記述の対象は、本公募事業で無料利用できる衛星データに関してのみとなります。本公募事業で無料利用できる衛星データをもとに応募者が得たノウハウや作成したプログラムについては、本公募事業は関与しません。

開発環境について

  • Tellusの開発環境は使えますか。
    本公募事業において、Tellusの開発環境は貸与しません。本公募事業で採択された場合に使用できる無料衛星データを利用して、Tellus QGIS上で行える範囲を超えた解析をする場合は、さくらインターネットから開発環境を別途ご購入いただく必要があります。

CONTACT

お問い合わせ

お問い合わせは、お名前・ご所属・質問事項を明記の上、事務局まで電子メールで送付してください。

問い合わせ先

一般財団法人日本宇宙フォーラム

衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業事務局
担当:今野・菊地

  • e-mail: sdu(at)jsforum.or.jp※メールを送信する際に(at)を@に置き換えてください。)
  • 03-6206-4901

※テレワーク実施につき、お電話の問合せはご対応できない場合があります。
メールでのお問い合わせをお願いいたします。